【講評】第43回千葉県民写真展

b-2018-03-10-eye

第43回千葉県民写真展の結果発表
千葉県本部と朝日新聞千葉総局が主催で行われた今年度の「第43回千葉県民写真展」5部門の応募作品を厳正な審査の結果、素晴しい143点の入賞作品が決まりましたので発表します。募集部門は「自由」「課題」「ネーチャー」「花」「中学高校生」の5部門と今回特別企画の「モノクロ賞」を加えて行われ、千葉県内外の653名の方から、2,482点の応募をいただきました。応募作品の審査と講評を写真家の柿本完二氏と全日本写真連盟関東本部委員の大久保辰朗氏にお願いして、5部門の最優秀賞作品の中で最も優れた作品の「グランプリ賞」には「ネーチャー部門」で最優秀賞の内山政治様の作品「桜花星夜」」が選ばれました。                                    千葉県本部 委員長 村上 宰

総評 全日本写真連盟 関東本部委員 大久保辰朗
昨年に引き続き審査を担当させていただきました。毎年応募点数が伸びているとのこと、大変嬉しく思っています。新設された花部門も三回目となり、レンズの選定や絞り、光の捉え方に工夫の見られる作品が多く寄せられました。昨年の上位入賞作品を再度拝見してから審査に臨んだこともあり、昨年と似かよった作品は上位に食い込めなかった感は否めません。より作者の個性や独創性に富んだものを選出していますのでご了承いただきたいと思います。課題の「乗りもの」は多岐に亘っていましたが、千葉県の土地柄もあってか電車の写真が多く見られました。入賞作品は乗りものを通しての自己表現、構図、スピード感、時間帯の選び方などに優れたものが審査の対象になりました。ネーチャー部門からは今回もグランプリ賞が選出されました。群馬県沼田市上発知の一本桜を天空の星と共に捉えた力作は忘れ難い作品となりました。その他のネーチャーも作者の情熱が伝わってくるものが多く、「写真巧者は千葉に有り」を再認識した次第です。そして自由部門では各自の特色を大いに発揮した作品づくりが目立ち、審査員を唸らせてくれました。中高生部門は学校生活の中からのスナップが大半を占めて、現代っ子のカメラ目線を素直に表現してくれました。写真は被写体を通して自己表現をするアートの世界です。今後もレンズの向こうにも存在する自分との対話を大切に写真を楽しんでいただければ幸いです。

各部門へのリンクはこちらから
□ 自由の部の入賞作品
「自由の部」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)
□ 課題の部の入賞作品
「課題の部」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)
□ ネーチャーの部の入賞作品
「ネーチャーの部」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)
□ 花の部の入賞作品
「花の部」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)
□ 中学高校生の部の入賞作品
「中学高校生の部」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)
□ モノクロ賞の入賞作品
「モノクロ賞」入賞者リストこちらから(別ウィンドウで表示されます)

各部門の入賞上位3点はこちらからも