【入賞作品発表】第16回 千葉の自然写真コンテスト

【入賞作品発表】第16回 千葉の自然写真コンテスト

多数の応募をいただきました「第16回千葉の自然写真コンテスト」は、10月3日朝日新聞千葉総局にて写真家 原繁氏による厳正な審査が行われ、その結果以下の作品が入賞いたしました。

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入賞作品写真展は下記にて開催されます。

期 間: 令和6年11月1日(金)~11月17日(日)

会 場: 千葉ポートタワー 1階展示場

展示時間: 10時~17時 (初日は12時から、最終日は12時まで)

◇第16回「千葉の自然写真コンテスト」選考結果 講評◇
令和6年10月
写真家 原 繫

総評
今年の千葉の自然写真コンテストは、皆さんの撮りたい気持ちが前面に押し出されていて、その思いが伝わる
作品でした。
風景写真は、朝、夕の時間帯に撮っているのが大部分でした。やはり、日中の太陽光よりは、朝、夕の光線に
よって見慣れない景色になり、インパクトがある風景に変化していました。
自然はさまざまな条件で風景が変わり、二度と同じ景色が撮れない事を実感しました。
今回ちょっと、気になった事がありました。それは花、鳥、昆虫など小さな被写体を必要以上に大きく写していて、フレミングやトリミングのし過ぎで、今、被写体がいる周りの状況をカットした写真です。
インパクトのある写真を撮りたい気持ちはわかりますが、単純に被写体を切り取るだけ、アップするだけでは
無く、どんな所に咲いているのか。止まっている周りの場所の状況をもっと感じて写していたら、風情や余韻が醸し出されて今まで以上に好感度が上がったと思います。これは風景写真も同様でもう少し周りの風景(カメラ位置を今よりも2m下がって撮ってみる)を見たい気分になって、審査していました。






最優秀賞 「収穫を終えて」  高橋 久子  
稲刈りが終わって、昔ながらのはさ掛け(稲かけ)写真は、懐かしさが出ていました。
この場所は、周りに森林があって、狭い田んぼで、風情がいっぱい。絶好の撮影地でした。
自然条件が揃った朝の静寂感を狙い、奥から朝もやを通り、太陽光線がはさ掛けに差し込んでいました。
色味がない被写体なのに、手前には緑色の切り株の穂をたくさん配置してうまく情景を切り取っていました。




朝日新聞社賞 「ローカル線の春」  山本 亮  
シャッター速度の選択がとても的確でした。流し撮りと水鏡(田圃に張った水場の写り込み)とバラエティ
豊かな色彩の配置は好感でした。
電車より前にある桜並木の間から、ちゃんと電車の先頭部分を止めて見せているのは、圧巻でした。ここの小湊鉄道の時刻表を見ていたら、1時間に1本の運行でした。
失敗したら、また1時間待たないといけません。プレシャーの中で、シャッターを押した瞬間に「やったー、撮れたー」という作者の高揚感が伝わりました。
最後に、電車の下で、赤い服を着て手を振っている人を流し撮りで、目立たなくしたのは良かったと思います。





全日本写真連盟賞  「秋の夕暮れ」  姉歯 章
一面に咲き誇るコスモス畑を、夕暮れ時の太陽が沈む時間帯を選んで、うまく表現しています。
手前、真ん中のコスモスに当てた柔らかいストロボの光が、全体の明るさとのバランスが合致していました。
この作品の特徴は広角レンズで手前にあるコスモスが誇張されて目立っていた点です。あと背景にある青空と
雲の表情に存在感が出ています。何枚も撮られてその中で一番を選ばれたものと想定します。
最後に、色彩が豊かだったのも、この写真の素敵な点でした。




優秀賞(1) 「ボラ、現れる」 清水 克機





優秀賞(2) 「生誕の海」 飯田 幸雄





特選(1) 「対岸の大雨情報」 米本一尋





特選(2) 「夜明け前」 鈴木 敏則





準特選(1) 「乱 舞」 浅見 行男




準特選(2) 「荒 海」 横山 健二





準特選(3) 「朝日に輝く」 新堀 政雄





入選(1) 「爛 漫」 佐脇 政孝





入選(2) 「憩いのスポット」 嶋 浩一郎





入選(3) 「新しい朝が来た」 竹内 知寿子





入選(4) 「目が合いましたね」 田 碧希





入選(5) 「夕焼けの群れ」 正法地 健





入選(6) 「ゼンナかき」 宮内 光枝





入選(7) 「残 照」 渡邉 文良





入選(8) 「華やかな季節」 國廣 妙子





入選(9) 「花 火」 阿部 真喜雄





入選(10) 「光芒を浴びて」 戸田 喜博




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