◆第45回 千葉県民写真展の結果発表◆
全日本写真連盟 千葉県本部と朝日新聞千葉総局が主催して行われた今年度最大の写真コンテスト「第45回千葉県民写真展」は、「自由」「課題(動物)」「ネーチャー」「花」「中学高校生」の5部門と、今回も特別企画の「モノクロ賞」を加えて行われ、千葉県内外の567名(昨年393名)の方から、2,248点(昨年2,346)点の応募をいただきました。この応募作品を写真家の赤城耕一氏と関東本部委員の中澤 博氏に厳正な審査をしていただき、素晴しい143点の入賞作品が決まりました。そして5部門の最優秀賞作品の中で最も優れた作品の「グランプリ」は「自由の部」で最優秀賞の歳森進一郎様の作品「待ちきれない夏」が選ばれましたので発表いたします。そして、この写真展が2月26日(水)から3月1日(日)まで千葉県立美術館で開催され、各部門の最優秀賞作品は半切大に特別プリントして、写真展会場入口の特設コーナーに展示されますので是非ご覧下さい。
千葉県本部委員長 郡司勝彦
総評 赤城耕一
都心に近いのに、自然が豊かで緑も多い千葉は光が美しく、フォトジェニックな被写体に溢れています。今回も多くの力作が寄せられ拮抗した高いレベルで、選考にはたいへん苦労しました。上位の入賞作は、ともすれば被写体の珍しさやフォルムの美しさだけに寄りかかりがちになり被写体側に委ねてしまうところを、光の効果や個性的あるフレーミングによって、被写体の本来の意味を超えた別の側面を見せています。写真は必ずしも「真」を写すわけでなく、現実とは別の世界を見せてくれることがあるのです。
各部門へのリンクはこちらから
□ 自由の部の入賞作品28点
「自由の部」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
□ 課題の部の入賞作品28点
「課題の部(動物)」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
□ ネーチャーの部の入賞作品28点
「ネーチャーの部」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
□ 花の部の入賞作品28点
「花の部」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
□ 中学高校生の部の入賞作品28点
「中学高校生の部」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
□ モノクロ賞の入賞作品3点
「モノクロ賞」入賞者一覧表 (別ウィンドウで表示されます)
◆第45回千葉県民写真展「自由の部」◆
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最優秀賞(グランプリ) 「待ちきれない夏」 歳森進一郎 佐倉市
タイトルから解釈しますと、春の海辺のスナップでしょうか。子供たちが楽しげに浜辺で遊んでいます。
斜光線がたいへん美しく作用し、浜の水たまりに映るリフレクションも素敵な効果を上げています。水の質感も効果的に描写され、たいへん美しい作品になりました。右に寄せた大胆なフレーミングも的確で動感を感じます。この世の中には子供たち独自の世界があることを知らせてくれたように思います。(赤城耕一)

優秀賞 「愛撫」 石野久雄 習志野支部
親子の情は人間だけではなく、動物にも強く感じることがあります。
母猿の顔は見えなくても、手だけでその愛情は十分に感じ取れます。動物園での撮影かと思いますが、周囲の状況説明を取り入れないことが幸いしてたいへん強い作品になりました。(赤城耕一)